全国工作油剤工業組合(理事長:四元 大計視 氏,タイユ)(以下,全工油)は2023年12月13日(水),都内で「第9回賛助会員・組合員勉強会」を開催し,組合員・賛助会員併せて約90名が参加した。
全工油は1974年に設立。2014年に賛助会員制度が導入され,現在は組合員33社,賛助会員26社の構成となっている。勉強会は,組合員である工作油剤メーカーと賛助会員である原材料メーカーや商社の技術交流を目的に,賛助会員が企業案内や商品紹介などのプレゼンテーションを行うものとして開催されている。
4年ぶりのリアル開催となる今回は,谷口 幸隆 氏(花王)が「水切用乳化安定剤『AKYPO(アキポ)』」のテーマで,同社潤滑油関連製品や水溶性切削油乳化安定剤「AKYPO」について紹介(写真)。松枝 宏尚 氏(DIC)が「硫黄系極圧剤の最新技術動向と環境対応型製品のご紹介」のテーマで,同社が扱う硫黄系極圧剤の概要や硫黄系極圧剤のメカニズムを解明するために取り組んでいる大学との共同研究,サステナブルな開発品「KS-519」について紹介。鈴木 啓史 氏(日本ケミカルズ販売)が「固体潤滑剤『二硫化タングステン』」のテーマで,同社が取り扱うフラーレンに似た構造を持つ独自の形状で優れたトライボロジー特性を持つ二硫化タングステン「IF-WS2」について紹介。最後に,特別講演として,山﨑 雅史 氏(ディレクトフォース)が「激動の自動車産業 その現状の行方」のテーマで,100年に一度の大変革期にあると言われる自動車業界の最近のマーケット動向や技術動向について講演した。
講演会後の懇親会では,組合員・賛助会員が技術交流を行い盛況となった。(’23 12/20)