2023年12月13日

日本精工と東京工業大学,「NSKトライボロジー協働研究拠点」を設置

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日本精工(NSK)は,東京工業大学のオープンイノベーション機構の支援のもと「NSKトライボロジー協働研究拠点」を東京工業大学すずかけ台キャンパスに設置したことを発表,2023年12月4日(月)に調印式を行った。

NSKは,トライボロジーとデジタル技術の融合による価値創出で持続可能な社会の発展に貢献し,必要・信頼される企業を目指すことを重要課題としている。同社は東京工業大学と2020年からベアリングをはじめとした転がり機械要素のトライボロジーを解明するための鍵となる技術である材料,潤滑,力学の3分野の個別の共同研究に着手,推進してきた。さらに,2023年3月には,両者の関係をより強固にして革新的な研究開発を継続的に行える体制とするため,トライボロジー技術に関する研究拠点の設置に向けた協定を締結していた。

同協働研究拠点では,従来,材料,潤滑,力学それぞれ個別に行っていた研究3分野を総合的に研究することで,NSK単独では解決が困難な課題について,本質を理解して現象を解明すると同時に,従来の研究をより深化させ,転がり軸受製品の寿命延長や性能向上など,高機能な軸受製品や直動製品の創出につながる画期的なソリューションを産み出していく。また,同協働研究拠点を活用し,NSKおよび東京工業大学の研究者が相互交流を緊密に行い,高度な基礎研究を推進できる人材の育成にも継続的に取り組んでいく考え。


「NSKトライボロジー協働研究拠点」概要
  • 設置場所:東京工業大学 すずかけ台キャンパス G3棟(神奈川県横浜市緑区長津田町4259)
  • 設置期間:2023年12月1日~2027年3月31日
  • 研究題目:転がり機械要素における材料,潤滑,力学分野でのトライボロジー現象解明の研究
  • 拠点長:進士 忠彦(東京工業大学 科学技術創成研究院 教授)
  • 副拠点長:柴﨑 健一(日本精工 コア技術研究開発センター 所長)  (’23 12/13)

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