2023年11月29日

NSKがワイヤレスソリューションと診断士による状態監視支援を2024年1月から開始

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日本精工(NSK)は,遠隔監視型状態監視システムの国内市場への投入を2024年1月から開始する。同システムは,ワイヤレスタイプのセンサーとクラウドシステムを組み合わせた遠隔監視型で,国内で販売中の巡回監視向けワイヤレス振動診断器,海外で展開中の常時監視用状態監視システムとを補完する遠隔・定期監視として製品ラインナップを拡充するもの。

NSKはこれまで国内市場において2017年に開発した巡回監視向けワイヤレス振動診断器D-VibA10™を中心に販売してきた。2021年には海外で遠隔監視型の状態監視システム(CMS)を展開するBrüel & Kjær Vibro(ブリュエル・ケアー・バイブロ,以下,B&K Vibro)を買収したことで,幅広いシステムラインナップおよびサービスを提供することが可能になった。

B&K Vibroは石油化学プラントや発電プラント,風力発電向けでCMSビジネスの実績があるが,より簡単に導入できる遠隔監視型のCMSとして同ワイヤレスソリューションを開発し,海外での販売を先行開始した。

同ワイヤレスソリューションは,配線工事が不要でクラウド活用のため導入が簡単,インターネットを介してどこからでもデータの確認が可能。1つのセンサーで3軸方向の加速度と温度を測定し,独自の診断指標値を算出しAIを使った高精度の診断で設備異常の早期発見が実現できる。また専門の診断士(ISO18436-2準拠 機械状態監視診断技術者(振動))が測定データを遠隔で確認し,適切な診断と処置の提案をすることで状態監視を支援する。

今後CMSビジネスでは,B&K Vibroの海外実績を踏まえ,国内外の幅広い業界で予知保全の実現に貢献する。また,状態監視データを製品開発に活用し,製品改良にもつなげる。

2023年11月28日(火)~12月2日(土)まで幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催中の「IPF Japan 2023 国際プラスチックフェア」で初公開している。(’23 11/29)

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