ENEOSは,合成燃料を製造する世界大手のHIF Globalと合成燃料の協業に関する覚書を締結し,日本におけるカーボンニュートラル燃料の普及促進を共同検討することを発表した。
同覚書のもと,HIF Globalは,同社が有する南米,米国,豪州の製造拠点から,ENEOSへ合成燃料を供給する。供給された合成燃料は,再生可能エネルギーを動力源とする電解槽を使用し,水を酸素と水素に分離して得られる水素を用いて製造される。このグリーン水素とカーボンリサイクルされたCO₂とを使用して製造される合成燃料は,現在使用されている燃料と化学的に同等であり,既存のエンジンでの使用が可能。HIF Globalは世界各地の拠点で日量15万バレルの合成燃料を製造する予定である。
また,同覚書は日本でのCO₂サプライチェーンの確立や,HIF Globalの製造拠点で製造した合成メタノールを合成ガソリンやジェット燃料に変換するための製造拠点を日本で建設する可能性を検討することも含んでいる。(’23 11/29)