2023年11月22日

NSK,低発塵・除染対応アクチュエータを開発

アーステック
メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2025

日本精工(NSK)は,再生・細胞医療業界を中心とした製造機器向けアクチュエータを開発した。同製品は,軸受や直動部品(ボールねじなど)の要素部品を組み合わせた搬送装置で,業界初となる低発塵・耐除染の両性能を備える。

発塵の原因は主にグリースの飛散・蒸発であることから,飛散量が少ない新開発のフッ素系グリースを適用することで低発塵性を向上させた。また,グリース組成の最適化により,低発塵かつ低トルクも両立し,省エネルギー,省スペースも実現した。

また,半導体業界向けなどに開発している同社の特殊環境対応製品(スペーシア製品)の製品開発ノウハウを活用。同社独自の表面処理技術(フッ化低温クロムメッキ)により耐除染を実現した。

従来,製造機器メーカーが実施している評価試験の負担を軽減することで,無菌環境が求められる幅広い製造現場の自動化に貢献する。

同製品は,2023年11月29日(水)~12月2日(土)に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される「2023国際ロボット展」の同社ブースにて出展予定。(’23 11/22)

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