潤滑油協会は,2023年10月30日(月),パシフィコ横浜(横浜市西区)およびオンライン(Zoom)で「潤滑油製造業地方研修会(横浜)」を開催した。
同研修会は,資源エネルギー庁の支援のもと,潤滑油の品質確保事業等への支援事業(資源エネルギー庁補助事業)の一環として,潤滑油技術等に携わる人材を育成するために必要な潤滑油関連情報を提供することを目的に毎年開催している。今回は,コロナ禍後初めてリアル会場およびオンラインのハイブリッド形式にて開催し,会場・オンライン併せて約60名が参加した。
潤滑油製造業近代化委員会 技術分科会長の滝島 克巳 氏(三和化成工業)の開会の挨拶の後,片桐 律子 氏(化学物質評価研究機構)が「労働安全衛生法の概要と改正のポイント」のテーマで,労働安全衛生法の概要や2016年に改正されたリスクアセスメント義務化,自律的な管理を基本とする新たな化学物質規制(2020年以降の安全衛生法改正)について講演した。
また,奥田 紗知子 氏(日産自動車)が「低粘度省燃費エンジン油の技術動向」のテーマで,低粘度省燃費油の規格動向として,現行の最新規格ILSAC GF-6 / API SP規格や次期ILSAC GF-7規格の検討状況,2019年に発行されたJASO GLV-1規格や新たに2024年3月の規格発行が予定されているJASO GLV-2規格,IFC規格(GEO1 / GEO2 / GEO3)の検討状況について,また日産自動車の開発事例としてJASO 0W-8 GLV-1オイル,低灰分低粘度油(ILSAC GF-6 GPF対応)について紹介,講演した。(’23 11/8)