2023年9月20日

最先端科学・分析システム&ソリューション展「JASIS 2023」開催される

アーステック

2023年9月6日(水)~8日(金)の3日間,アジア最大級の最先端科学・分析システム&ソリューション展「JASIS 2023」(主催:日本分析機器工業会,日本科学機器協会)が幕張メッセ(千葉市美浜区)およびバーチャル展示会のハイブリッド展として開催され,リアル展は3日間で16,115名が来場した(写真1)。

JASIS 2023の様子
写真1 JASIS 2023の様子

リアル展の企業展示では昨年を上回る345社・1,096小間が出展し,トライボロジー関連の測定・分析機器も多数展示。オックスフォード・インストゥルメンツは原子間力顕微鏡(AFM)「Jupiter XR」を展示,ブース内でデモンストレーションを行った(写真2)。日立ハイテクはマルチICP発光分光分析装置「SPECTRO ARCOS」,ブルカージャパンはナノインデンターや多機能摩擦摩耗試験機「UMT TriboLab」,堀場製作所は自動薄膜計測装置「Auto SE」や顕微ラマン分光測定装置「LabRAM Odyssey」などを展示。SMILEco計測は東北大学で開発した,微少量(最少2μL)のサンプルで計測ができ,低粘度まで精度良く測れるという「超微量粘度計 RSM-MV1」を展示した(写真3)。その他,アジレント・テクノロジー,アントンパール・ジャパン,エリオニクス,大塚電子,協和界面科学,ケイエルブイ,島津製作所,新東科学,田中科学機器製作,日本サーマル・コンサルティング,パーク・システムズ・ジャパンなどが出展した。

オックスフォード・インストゥルメンツ デモンストレーションの様子-JASIS 2023
写真2 オックスフォード・インストゥルメンツ デモンストレーションの様子
SMILEco計測「超微量粘度計 RSM-MV1」-JASIS 2023
写真3 SMILEco計測「超微量粘度計 RSM-MV1」

セミナーも多数開催され,「トピックスセミナー」では,現在の社会に求められている様々な課題解決やヒントにつながる講演・解説を社会課題に紐づいたテーマ別に講演。展示会場内では,主催者企画として「JASISスクエア」を設け,研究機関・学協会コーナー,インターナショナルオーガナイゼーションエリアを集約。トピックス性の高いグローバル関連の展示・プレゼンテーションや関連研究機関の情報を一堂に展示した。会場内プレゼンステージでは,「我が社『イチ推し』フラッシュプレゼンテーション」と題した出展企業によるプレゼンテーションや,ラボの将来像の提示とそれを支える国際業界標準LADS OPC UAを,デモンストレーションを交えたプレゼンテーションで紹介する「LabDX展示コーナー」,ヒトゲノム解読完了20周年を記念した特別企画が催された。隣接する会場では,出展企業による新製品・新技術を紹介する「新技術説明会」が開催され,69社・261テーマが発表された。

バーチャル展示会「JASIS WebExpo®2023」は,2023年7月5日(水)~2023年11月30日(木)まで開催中。バーチャルブースを一堂に集めた展示会場では,約40社・機関が出展。約60本の講演動画も閲覧できる。「JASIS WebExpo®」は以下のURLより。

JASIS WebExpo® https://www.jasis.jp/webexpo/  (’23 9/20)

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