イグスは,クシロスA500製ラジアル深溝ボールベアリングの材質として,酸化ジルコニウム製セラミックボールとクシロデュールF500ケージの2つの新材質を追加した。新素材を使用した無潤滑ボールベアリングは,化学産業や自動車産業における半導体やバッテリーの製造で発生する,耐薬品性・非金属使用・高温耐性が求められる環境で真価を発揮する。
酸化ジルコニウム製のセラミックボールは卓越した強度,高い耐破壊性,低摩耗性,高い耐熱衝撃性が特長で,高温耐性・耐薬品性が要求される環境において,ステンレスボールやガラスボールに比べより強い耐性を発揮する。
高温用ケージ材として,高い耐摩耗性が実証されているイグリデュールJ3ケージ材をベースに開発されたクシロデュールF500ケージは,同等のA500ボールベアリングケージよりも最大50%の長寿命化を達成。また,F500ケージの使用により,無潤滑ボールベアリングは150℃での連続使用に長く耐えられるようになっただけでなく,多くの薬品に耐性を発揮することも可能となった。(’23 9/13)