2023年8月9日

出光興産,無灰型ディーゼルエンジン油の開発で第22回GSC賞「奨励賞」を受賞

出光興産は,「金属分を含まない無灰型ディーゼルエンジン油『idemitsu AshFree』の開発」で,新化学技術推進協会の第22回グリーン・サステイナブルケミストリー賞「奨励賞」を受賞した。

同賞は,「人と環境にやさしく,持続可能な社会の発展を支える化学」を定義とする,グリーン・サステイナブル ケミストリー(以下,GSC)の推進に貢献する優れた業績を挙げた個人,団体を表彰するもの。GSC推進への貢献が将来期待できる業績に贈られる賞である「奨励賞」を同社4名の社員が受賞した。

ディーゼル車には,環境負荷低減を目的に排ガス中の微粒子物質を捕捉するための排ガス浄化処理装置DPFが搭載されているが,走行距離が増えるにつれ,排ガス中に存在するエンジン油添加剤(清浄/耐摩耗剤)由来の灰がDPFの目詰まりを引き起こし,トラブルの原因となっている。同社の研究員は,灰の発生要因である金属系の清浄剤や耐摩耗剤を使用しない,独自の添加剤処方技術の開発に成功,2022年9月に同製品を発売した。同製品はDPFを搭載するトラックやバス向けの日本製ディーゼルエンジンとDPF適合性能の規格である「JASO DH-2」相当の性能を有している。DPFの目詰まりの要因となる灰を出さないため,DPFの寿命延長によるメンテナンス費用の削減やDPF再生時間短縮による労務時間および燃料使用量の削減を実現する。

  1. 受賞テーマ
    金属分を含まない無灰型ディーゼルエンジン油「idemitsu AshFree」の開発

  2. 受賞者(4 名)
    清水 保典 氏,甲嶋 宏明 氏,葛西 杜継 氏,藤浪 行敏 氏  (’23 8/9)

Related Posts

ランクセス,選択性イオン交換樹脂を用いた実証試験で,工場排水から99.9%超のPFAS除去を確認

ランクセス,選択性イオン交換樹脂を用いた実証試験で,工場排水から99.9%超のPFAS除去を確認

ランクセスは,オランダ・ドルトレヒトのフッ素化学品メーカーであるケマーズ・ネザーランズB.V.で実施された実証試験で,ランクセス製品である選択性イオン交換樹脂「レバチット®(Lewatit®)MDS TP 108」が,製造工程で発生する廃水から,短鎖および超短鎖PFASを含むすべての有機フッ素化合物の99.9%超を除去できることが確認された,と発表した。

NTN,省エネルギー性能でBEVの電費を改善するハブベアリングを開発

NTN,省エネルギー性能でBEVの電費を改善するハブベアリングを開発

NTNは,BEV(電気自動車)やHEV(ハイブリッド車),FCV(燃料電池車)などxEV(電動車両)の省エネルギー化に向けて,従来から有していた世界最高水準の低フリクション(摩擦)性能をさらに向上させ,回転フリクションを従来品比で約66%低減したハブベアリングを開発した。

Share This