2023年7月26日

「インフィニアムトレンズ2023」開催される

アーステック

潤滑油添加剤大手のインフィニアムジャパンは2023年7月4日(火),都内ホテルで「インフィニアムトレンズ2023」を開催し,自動車メーカー,石油元売,潤滑油メーカー,商社など200名以上が参加した(写真)。

冒頭,Aldo Govi 氏(Infineum International Ltd, CEO)によるビデオメッセージの後,John Hong 氏(Infineum Singapore LLP, Asia Pacific Sales Director & Country Head)が開会の挨拶で次のように述べた。

「2023年はインフィニアムトレンズ開始から60周年を迎える記念すべき年であり,パンデミック以来,世界中で同セミナーを会場で開催する初めての年となります。インフィニアムは輸送,エネルギー,潤滑油,添加剤業界の将来について重要なインサイトを皆様に提供するため準備をして参りました。その特別な年において私たちはサステナビリティとネットゼロへの目標についてもスポットライトを当てております。インフィニアムは2025年のサステナビリティの目標達成に向け確実に前進してきました。また,Scope 1,2の温室効果ガス排出につき2050年までのネットゼロの目標達成を発表したことで脱炭素化の次のステップに進むことを確信し,さらにサプライチェーン全体における温室効果ガスの大幅な削減も目指しております。これは2025年までに事業場の温室効果ガス排出量を20%削減するという当社の現在の取組みを大幅に拡張したものです。私たちはこの目標を達成するために多面的なアプローチをとり,業界,顧客,サプライヤー,パートナーの皆様と緊密に連携し,より持続可能でかつレジリエンスがあり強固な未来を将来の世代に引き渡すことに全力で取り組んでおります。インフィニアムにとって日本はきわめて重要な市場であり,今後何年にもわたり限りなく重要な市場であり続けるでしょう。日本のスペシャリティケミカルの業界は環境に配慮したサステナビリティと安全基準に重点を置き厳しい規制の中にあります。インフィニアムはこれらの規制を遵守することの重要性を十分に認識し,弊社の製品が厳しい要求に確実に準拠することは弊社の義務であると考えており,そのためには厳格な試験と承認プロセスが必要です。弊社のジャパンテクノロジーセンターは広範囲な試験およびブレンド設備を備え,お客様やOEM様の固有のニーズにお応えすることが可能となっております。私たちはお客様ごとの独自の要求レベルを理解し,ジャパンテクノロジーセンターがそれらの要求に正確かつ効率的にお応えできるものと考えております。」

プレゼンテーションでは,「REIGNITING MOBILITY」をテーマに,サステナビリティという世界全体のメガトレンドに対する,二輪を含む自動車業界の今後の対応や,エンジン・駆動系に求められる役割の変化,潤滑油への期待について,(1)二輪を含む自動車電動化の予測と課題,(2)ハイブリッド車の今後の予測,(3)内燃機関に求められる技術革新と潤滑油からの貢献,(4)ゼロエミッション燃料の展望と潤滑油に期待される性能,の4つの観点からインフィニアムの考え方について説明した。(’23 7/26)

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