出光興産は2023年3月17日(金),出光テクニカルマスター(Idemitsu Technical Master,以下ITM)認定式を行い,2022年度は新たに107名(1級5名,2級11名,3級91名)を認定した(写真)。
ITM資格制度は,特約販売店営業担当者の燃料油・潤滑油の商品知識や提案力強化を通じて,ユーザーの課題解決に貢献することを目指し,2009年度から導入された同社の資格制度。燃料油・潤滑油の各部門を1級・2級・3級に区分し,それぞれの基準(国家資格の有無,経験年数,研修の受講歴など)を満たして筆記試験に合格すると認定される。最上級資格であるITM1級は,幅広い石油製品全般知識に加え,商品・装置・周辺設備・法規等の専門知識,環境対応や省エネ・省コストを実現する提案力が求められる。
これまで燃料油部門と潤滑油部門の合計で1,242名(1級・2級・3級累計)が認定されており,認定者はITMsと呼ばれる外販担当者の全国組織で活躍していて,環境保護,省エネ,コスト削減といった課題解決に貢献する技術と提案力を強化している。
今年度認定されたITM1級認定者は以下のとおり(敬省略)。
<燃料油1級>
菅原 英樹(出光リテール販売 東北カンパニー),丸山 祐樹(赤尾商事)
<潤滑油1級>
渡辺 正伸(出光リテール販売 東北カンパニー),竹原 健太郎(カナセキユニオン),森 卓也(出光リテール販売 ファインオイル西日本カンパニー)
また,認定式に先立ち「第24回ベストセールス事例発表会」を開催,265件の応募の中から燃料油部門3事例,潤滑油部門5事例のベストセールス事例を発表した。潤滑油の事例発表では,昨年発売された業界初の無リン無灰を実現したディーゼルエンジンオイル「idemitsu AshFree」や浸透防錆潤滑スプレー「ダフニー スーパーコートJP」の新規獲得事例について,また,SDGs・カーボンニュートラル提案による獲得事例や耐熱性チェーン用潤滑油拡販に向けた取組み事例について発表された。
なお,同社 潤滑油部門では,2023年4月より外販施策やITMsを担う特約販売店サポート課,セールス&マーケティング課を新たに設立,ITMsにさらに注力していく体制としている。(’23 4/26)