DMG森精機は,同社で自社開発・内製している主軸「MASTERシリーズ」に小型のターニングセンタや複合加工機に搭載可能な高性能主軸「turnMASTER12in.C」を開発した。
同シリーズには,重切削に最適な「powerMASTER」,高速マシニング加工用の「speedMASTER」,複合加工機専用の「compactMASTER」,5軸加工機専用の「5X-torqueMASTER」,ターニングセンタ用の「turnMASTER」の5種類があり,いずれも同社の工作機械に搭載し販売されている。
今回開発された同製品は,従来と比べて主軸ユニットを約18%スリム化した設計により,チャックサイズが6~8インチの小型工作機械に12インチサイズのチャックが搭載可能で,棒材作業能力も最大Φ105mmまで対応可能となる。また主軸最高回転速度3,000min⁻¹の高速加工と,重切削を可能とする高い剛性を備えており,加工時間を短縮できるため,CO₂排出量や消費電力の削減へもつながる。これにより同製品を搭載した複合加工機「NTX 1000 2nd Generation」1台で,小型から中型部品の加工に対応することで機械の稼働率が上がり,生産性向上を実現する。(’23 3/29)