ドイツの特殊化学品メーカー,ランクセスは,ドイツの化学会社のコベストロと,エネルギー集約型の基礎化学品生産で協力し,ドイツのライン川下流域に位置する両社の製造拠点において,気候変動により一層配慮した生産を行うことで合意した。ランクセスは,ドイツのレバクーゼンとクレフェルト・ユルディンゲンにあるISCC PLUS認証を受けたコベストロの拠点から,塩素,苛性ソーダ,水素を調達している。今回の合意を受けて,コベストロは,供給する製品量の約3分の1を,原産地証明付きの水力発電による再生可能エネルギーにより製造する。
両社の共同プロジェクトは,ランクセスのバリューチェーン全体を気候中立にするための重要な要素となり,カーボンフットプリントが大幅に削減された原材料を調達して製品を製造することで,温室効果ガスの間接排出量を年間最大12万t(CO₂換算)削減することができる。(’23 3/8)