アマノは,Preferred RoboticsとAI技術で自律移動する小型床洗浄ロボット「HAPiiBOT(ハピボット)」を共同開発し,販売を開始した。販売価格は320万円。
同製品は,20インチ(幅560mm)のコンパクトなボディに,高度な自己位置認識,画像セグメンテーション(カメラに写った物体を識別する物体認識)といったAI技術を搭載し,人や障害物を正確に認識して自律移動しながら床面を自動洗浄することができる小型床洗浄ロボット。従来の技術では認識が難しかった床マットなども認識でき,小回りが利くため,通路の狭い食品スーパーなど,これまで小型の手押し洗浄機しか使用できなかった施設にも導入が可能となる。導入にあたっては,清掃対象エリアの外周を最初に登録(ティーチング)するだけで,周囲をセンシングしながら施設内の通路を自律移動し,走行可能ルートを自動生成する。
また,遠隔操作を可能とするクラウドサービス“AMANO Robot Cloud”を同時にリリースし,複数台のロボット稼働状況がリアルタイムに監視できるだけでなく,クラウドサービスを利用して,清掃ルートの変更やマップ連携が可能となり,現場管理者の工数を大幅に削減する。
アマノは同製品の売上目標として,2022年度(23年3月期)に200台,2023年度に600台を目指している。(’22 10/26)