2022年10月12日

出光興産,使用済みプラスチックリサイクル事業化に向けた基本設計を開始

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出光興産は,環境エネルギー社と実証検討を進めていた出光興産 千葉事業所エリアにおける使用済みプラスチックを原料とした油化ケミカルリサイクル装置の基本設計を行うことに合意し,2025年度の商業運転開始を目指すと発表した。

同事業は,千葉事業所エリアに新たに建設する環境エネルギー社のプラスチック油化装置(HiCOP(ハイコップ)技術:HiBD研究所・藤元所長(東京大学名誉教授・北九州市立大学名誉教授)が発明した特許技術である「触媒による接触分解方式」のこと)を用い,使用済みプラスチックから得られた生成油を同所内の石油精製・石油化学設備で精製・分解・再合成し,「リニューアブル化学品」を生産するもの。出光と環境エネルギー社は,2019年度より使用済みプラスチックの油化ケミカルリサイクル技術開発に共同で取り組み,2021年からは実証検討を行ってきた。商業設備建設に必要な技術開発のめどが立ったことから,2025年度の商業運転開始に向けた基本設計を行う。

また,原料となる使用済みプラスチックの調達に関し,首都圏・中部圏の大手リサイクラーである市川環境ホールディングス,前田産業との業務提携の検討も開始し,年間2万tの使用済みプラスチックの再資源化を目指す。(’22 10/12)

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