2022年9月5日(月),2022年度第1回「機能性コーティングの最適設計技術研究会」(主査:上坂 裕之 氏,岐阜大学)が宇都宮大学 陽東キャンパス(栃木県宇都宮市)にて開催された。
同研究会は,日本トライボロジー学会の会員提案研究会(旧第3種研究会)。CNx,DLC等の硬質炭素系皮膜および二硫化モリブデン等の固体潤滑皮膜を実用化する上で重要となるコーティングの最適設計技術の向上を目指し,幅広い分野の研究者,技術者が集い,トライボロジー会議でのシンポジウムの開催や研究会での話題提供・討論を行っている。
今回は,Diamond Like Carbon膜をはじめとする表面改質やナノ粒子による低摩擦化技術,接触部位における解析技術にフォーカスし,馬渕 豊 氏(宇都宮大学)が「潤滑油添加剤MoDTCとの反応性を高めたDLC膜,炭素系ナノ粒子による低摩擦化の展望」(写真1),川口 尊久 氏(宇都宮大学)が「スパッタ薄膜を用いた固体表面接触部の測定について」のテーマにて,それぞれ講演を行った。
講演終了後,馬渕 氏(写真2),川口 氏(写真3)の研究室および宇都宮大学 機器分析センター(写真4)の見学会が行われた。見学会終了後は会場を来らっせ本店(栃木県宇都宮市)に移し,技術交流会が行われた。(’22 10/5)