NTNは,風力発電に特化したメンテナンス事業を行う北拓と提携し,風力発電装置向けのメンテナンスを開始する。NTNの状態監視システム(CMS)による高精度な軸受の異常検知と不具合部位の特定技術をもとに,北拓が持つ豊富な実績やノウハウを活用し,迅速に的確な設備点検ならびに保全対応を提供する。
NTNは,2012年より風力発電装置用状態監視システム(CMS)「Wind Doctor®」の販売と同システムによるモニタリングサービスの提供を通じて,設備の異常の早期検知に貢献してきた。これまでは「Wind Doctor®」の診断結果に基づいてNTNから異常報告を行った後は,顧客が設備点検やメンテナンスの手配をしていたが,今回の提携により,補修軸受の手配を含めた一連の業務をNTNが一括して行うことが可能となり,顧客の手配工数を削減できるだけではなく,異常の検知後に速やかにメンテナンスを実施することで稼働停止時間を最小限に抑えることもできる。
また,メンテナンスの際に「Wind Doctor®」のデータを活用して,迅速で的確な処置を実現し,CMSデータと詳細な損傷状況を比較検証することで,データ解析技術のさらなる高精度化や各種軸受の性能向上につなげていく。(’22 6/15)