国土交通省は,2022年1月18日付けで平成20年(2008年)国土交通省告示第282号の一部を改正し(令和4年(2022年)国土交通省告示第110号),外装仕上げ材等におけるタイル,石貼り等(乾式工法によるものを除く),モルタル等の劣化及び損傷の状況の調査方法を明確化した。一定の実施要項(気象条件,装置の性能,打診とのキャリブレーション等)に則れば,赤外線装置搭載の無人航空機(ドローン)が使用可能であることが判明したため,従来の打診による調査以外に,ドローンによる赤外線調査を外壁の調査方法として明確化し,利活用の促進を図ることになった。
告示にある打診と同等以上の精度の判定にあたっては,「赤外線装置を搭載したドローン等による外壁調査手法に係る体制整備検討委員会」において取りまとめられた「定期報告制度における赤外線調査(無人航空機による赤外線調査を含む)による外壁調査ガイドライン」を参考とすることになっている。
日本赤外線サーモグラフィ協会は,今回の件に関する内容をまとめた資料を作成し,調査時のガイドラインや動画を紹介している。
日本赤外線サーモグラフィ協会による資料はこちら
https://www.thermography.or.jp/pdf/announcement20220407.pdf (’22 5/25)