2022年4月27日

ENEOS,CO₂を原料とした合成燃料の製造技術開発がNEDOグリーンイノベーション基金に採択

アーステック

ENEOSが取り組むCO₂からの合成燃料製造技術開発が,新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「グリーンイノベーション基金事業/CO₂等を用いた燃料製造技術開発プロジェクト」に採択された。

合成燃料は,原料に再生可能エネルギー由来の水素(以下,CO₂フリー水素)とCO₂を使用することから,原料製造から製品利用までの製品ライフサイクル全体においてCO₂排出量を抑えることのできるカーボンニュートラル燃料とされている。同社では,合成燃料の技術開発をカーボンニュートラル実現に向けた重要な取り組みの一つと位置付けている。

液体燃料は,電池などと比較して,一定の体積・重量に含まれるエネルギー量が大きい。液体燃料である合成燃料は,既存インフラを活用できることに加え,電化や水素活用に適さない領域での使用が期待されており,合成燃料を開発することで,自動車,航空機,船舶などの幅広い業界におけるカーボンニュートラルに貢献することができる。

同社では今後,2022~2025年度をめどに小規模プラント検証(1バレル/日),2024~2028年度をめどにスケールアップした大規模パイロットプラント検証(300バレル/日)を行い,将来的には2040年頃までの自立商用化を目指す。また,合成燃料コストの大半を占める原料(CO₂フリー水素とCO₂)のコスト低減のため,各反応工程の性能向上と,高度リサイクル技術適用によるプロセス全体の高効率化に取り組み,最終的には,液体燃料の収率を80%以上に向上させることを目指す。(’22 4/27)

Related Posts

ENEOS根岸製油所が「第4回 ABINC賞 特別賞」を受賞

ENEOS根岸製油所が「第4回 ABINC賞 特別賞」を受賞

ENEOSの根岸製油所は,生物多様性の保全に大きく貢献する事業所や,新しい取り組みを行っている事業所に授与される「ABINC賞 特別賞(工場版)」を受賞したと発表した。 同製油所には,約6万平方メートルの広大な中央緑地があり,三渓園や本牧山頂公園,根岸森林公園に近接する立地を活かして,2016年から「工場の中の里山」づくりを目指した取り組みを進めてきた。2020年2月には中央緑地に対する「ABINC認証*」を取得しており,今回は特に生物多様性保全への貢献度が高い施設として同賞を受賞に至った。...

三菱商事エネルギー,世紀東急工業と日工で次世代燃料について実証実験を開始

三菱商事エネルギー,世紀東急工業と日工で次世代燃料について実証実験を開始

三菱商事エネルギーは(東京都千代田区),世紀東急工業(東京都港区)と日工(兵庫県明石市)とで,アスファルトプラントに於ける二酸化炭素排出量を削減すべく重油代替燃料としてバイオ燃料製造時に連産されるBHO(バイオヘビーオイル)について適正確認を目的に共同で実証実験を行うと発表した。 以前より,カーボンニュートラルを実現すべくバイオ燃料が活用されることはあったが、持続可能な対策としてコストを重要なファクターであると位置づけ,高純度バイオディーゼル燃料を製造する過程で生成されたBHOを利用しより安価な二酸化炭素削減を目指している。...

Share This