2022年4月27日

ENEOS,CO₂を原料とした合成燃料の製造技術開発がNEDOグリーンイノベーション基金に採択

アーステック
メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2025
'25 7/23~25
メンテナンス・レジリエンスTOKYO2025
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ENEOSが取り組むCO₂からの合成燃料製造技術開発が,新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「グリーンイノベーション基金事業/CO₂等を用いた燃料製造技術開発プロジェクト」に採択された。

合成燃料は,原料に再生可能エネルギー由来の水素(以下,CO₂フリー水素)とCO₂を使用することから,原料製造から製品利用までの製品ライフサイクル全体においてCO₂排出量を抑えることのできるカーボンニュートラル燃料とされている。同社では,合成燃料の技術開発をカーボンニュートラル実現に向けた重要な取り組みの一つと位置付けている。

液体燃料は,電池などと比較して,一定の体積・重量に含まれるエネルギー量が大きい。液体燃料である合成燃料は,既存インフラを活用できることに加え,電化や水素活用に適さない領域での使用が期待されており,合成燃料を開発することで,自動車,航空機,船舶などの幅広い業界におけるカーボンニュートラルに貢献することができる。

同社では今後,2022~2025年度をめどに小規模プラント検証(1バレル/日),2024~2028年度をめどにスケールアップした大規模パイロットプラント検証(300バレル/日)を行い,将来的には2040年頃までの自立商用化を目指す。また,合成燃料コストの大半を占める原料(CO₂フリー水素とCO₂)のコスト低減のため,各反応工程の性能向上と,高度リサイクル技術適用によるプロセス全体の高効率化に取り組み,最終的には,液体燃料の収率を80%以上に向上させることを目指す。(’22 4/27)

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