全国工作油剤工業組合(全工油)は2021年11月2日(火),ビデオ会議システムによるリモートセミナー「第26回全国技術研修会」を開催,工作油剤メーカーの若手技術者や,賛助会員である原材料メーカーや商社など85名が参加した。
同研修会は,「中小企業組合等課題対応支援事業[連合会(全国組合)等研修事業]」の一環として若手の組合員技術者及び賛助会員を対象に毎年開催している。2020年は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため開催を中止した。
冒頭の挨拶で四元 大計視 理事長は,「化学物質規制が強化される中,今後専門的な知識や取り組みが必要なことから技術部会に環境分科会を設立した。化学物質管理に迅速に対応していくことを期待する。また中小企業が多い当組合では,生産性や技術開発力向上による競争力強化のためには脱自前主義やオープンイノベーションの活用が必要不可欠なことから研修会や異業種・関連諸団体との連携を積極的に行い,相互扶助の精神に基づき日本や世界のものづくりを支える組合でありたい」と述べた。その後4テーマの講演が行われた。講演内容は以下のとおり。
- 「SDSの基礎知識について」 高野 英雄 氏(日本ケミカルデータベース)
- 「金属工作油の潤滑理論について」 池島 晶三 氏(協同油脂)
- 「加工油の添加剤による微生物制御について」 泉 雄太 氏(三愛石油)
- 「2050年炭素中立の力学 EV車は持続的モビリティー社会の最適解となるか」 西本 真敏 氏(IHS Markit) (’21 11/24)