出光興産は,同社が参画する米国サウス・フィールド・エナジー天然ガス火力発電所が商業運転を開始したことを発表した。同社の米国の高効率ガス火力発電所への参画は,クリケットバレー天然ガス火力発電所に次いで2件目となる。
同発電所は米国北東部のオハイオ州コロンビアナ郡に位置する出力約118.2万kWのコンバインドサイクル発電を利用する天然ガス火力発電所である。発電した電力は,火力電源の経年化が進む米国北東部における最新鋭のガスタービンを使用した大型・高効率電源として,米国最大の卸電力市場(PJM)を通じて販売され,同地域の安定的な電力供給に貢献する。
同社は,2018年8月の同発電所着工より事業に参画し,現在は同発電所を運営するサウス・フィールド・エナジー社への取締役派遣に加え,同発電所への社員の派遣を行っている。2020年運転開始したクリケットバレー天然ガス火力発電所とともに,米国での事業価値向上・エネルギーの安定供給に貢献しながら,先進的な米国マーケットでの発電所運営,技術および市場取引に関する知見の獲得と国内事業への還元を進めていく。(’21 11/10)