ジェイテクトの「トルセン® LSD Type-B」,「トルセン® LSD Type-C」,「第3世代円すいころ軸受ハブユニット」がトヨタ自動車の新型「ランドクルーザー」に搭載された。
「トルセン® LSD」は,自動車の旋回時に左右輪もしくは前後輪のトルクを最適配分する駆動装置であるLSD(リミテッドスリップデフ)の一種。Type-Bは,後輪駆動車をはじめ前輪駆動車にも搭載され,左右輪のトルク配分を行う。開発品は潤滑孔を最適化して耐久性を向上させた。Type-Cは,四輪駆動車のセンターデフに搭載され,前後輪のトルク配分を行う。開発品は従来に対し小型・軽量化を図った。
ハブユニットについては,軸受とハブシャフトが別体であった第2世代円すいころ軸受ハブユニットから,軸受とハブシャフトを一体とした3世代化を実現したことで,従来製品に対して軽量化と小型化を実現した。燃費の向上のほか,静粛性の向上により,快適な走りに貢献する。今回搭載された3製品の内,新開発のハブユニットは日本初採用及び,国内初の量産となった。(’21 11/2)