2021年10月13日

エクソンモービル,潤滑油の省燃費性と省エネルギー性を飛躍的に向上させる新型・次世代ポリアルファオレフィン「SpectraSyn™ MaX」を販売開始

アーステック

エクソンモービル・ケミカルは,新型・次世代ポリアルファオレフィン(PAO)「SpectraSyn™ MaX」を販売開始。特長や効果などを次のように紹介している。

このベースオイルは,これまでのPAOを凌駕する低粘度,低蒸発性のバランスを実現し,潤滑油の省燃費性と省エネルギー性の飛躍的な向上を可能にした。

固有の分子構造に特徴があり,低粘度でありながら,次のような重要な特性を改善または維持している。

  • 蒸発性*を低く抑え,オイル消費量を減少。
  • 最適化された性能を可能にする極めて優れた低温特性*。
  • 酸化安定性の向上によるエンジンの清浄化とオイル交換サイクルの延長。
  • 潤滑性とトラクション特性の向上による省燃費性,省エネルギー性の向上。
  • 引火点の向上による安全性の向上。
  • (*SpectraSyn™ MaX 3.5 NOACK:11.6%,流動点:-78℃)

0W-12および0W-8エンジンオイルの燃費テストにおいて,この新製品を配合した潤滑油は,現在市販されている多様な低粘度ベースオイルを用いられたものよりも優れた燃費改善効果を示した。耐久性,および清浄性に関する様々なエンジンオイルのテストにおいても優れた性能を発揮した。

低粘度化がいくつかの課題をもたらす中,既存の低粘度ベースオイルに比べて処方設計の自由度を高め,性能を損なうことなく,燃費向上のための粘度調整剤,エンジンの清浄性向上のための清浄剤や分散剤,摩耗防止のための硫黄系やリン系の添加剤を配合することができる。

さらに,電気自動車(EV)の駆動ユニット用潤滑油に求められる,潤滑性,冷却性,および望ましい電気的特性を兼ね備えたベースオイルでもある。優れた酸化安定性を示し,摩擦係数やトルク損失を低下させることで,結果としてエネルギー効率を向上させ,EVの航続可能距離を延長することができる。

同製品についての詳細,連絡先は以下のとおり。

Related Posts

東京理科大・佐々木研究室の「第38回トライボサロン」開催される

東京理科大・佐々木研究室の「第38回トライボサロン」開催される

東京理科大学・佐々木研究室(佐々木 信也 教授)が主催する「トライボロジーサロン(トライボサロン)」の第38回研究会が2025年11月22日(土),同研究室がある東京理科大学葛飾キャンパス(東京都葛飾区)とオンラインのハイブリッドで開催された。

Share This