2021年6月30日

添加剤技術研究会,第6回企画講座「100年に一度の大変革 自動車の電動化の進展で潤滑油はどうなるか?!」オンラインで開催される

アーステック

日本トライボロジー学会 産学協同研究会の「添加剤技術研究会」(主査:益子 正文 氏,東京工業大学)は,2021年6月10日(木),ライブ配信によるオンライン講座「100年に一度の大変革 自動車の電動化の進展で潤滑油はどうなるか?!」を開催,自動車メーカー,潤滑剤メーカー,添加剤・基油メーカーや商社など約130名が参加した。

同研究会は1987年に故 岡部 平八郎 氏(東京工業大学)が主査として発足,その後1995年から益子 氏が主査となり通算128回研究会を開催している。研究会の委員は大学や公設試など研究機関ほか7名の研究委員会選出委員,潤滑剤や添加剤・基油メーカーと商社19社・機関で構成される。これまで,添加剤の基礎知識やZnDTP代替添加剤,タービン油,油圧作動油,加工油剤,グリースに関する添加剤・基油技術の最新動向を始め,潤滑油へのさらなる省燃費化,低粘度化,長寿命化などの要求に応えるための基油や添加剤の需給・技術動向などを国際会議やトライボロジー会議でのシンポジウム,研究会の自主企画,研究会企画講座を開催することで会員企業に留まらず広く紹介してきた。

6回目となる今回の企画講座では,菅 首相が2050年にカーボンニュートラルを目指す宣言をしたことで電動車の今後の進展に注目が集まる中で,電動車に使用される潤滑油やフルードが今後どのようになっていくかを講演し将来の課題など活発な意見交換が行われた。当日のプログラムは以下の通り。

  • 「開会の挨拶と添加剤技術研究会の紹介」 主査 益子 正文 氏(東京工業大学)
  • 「電動車の進展が潤滑油需要に与える影響」 足立 之彦 氏(クラインジャパンリミテッド)
  • 「電動車に求められるエンジン技術とトライボロジー」 村上 元一 氏(トヨタ自動車)
  • 「超低粘度エンジンオイルの適用と今後の課題」 佐川 琢円 氏(日産自動車)
  • 「電動車の駆動システムとトライボロジー」 加藤 維織 氏(本田技術研究所)
  • 「Path to Plug In E-Propulsion with Balanced, Scalable and Sustainable Products」 石原 充 氏(Borg Warner Inc.)
  • 「電気自動車向け潤滑油の課題と展望」 鈴木 健吾 氏(シェル ルブリカンツ ジャパン)
  • 「電気自動車,ハイブリッド車向けの優れたトラクションと熱効率を提供するグループV基油」 上野 慶子 氏(クローダジャパン)
  • 「電動車用駆動システムに求められる潤滑油添加剤技術」 足立 常夫 氏(アフトンケミカル・ジャパン)
  • 「Fluid Technology for Today’s and Tomorrow’s Electrified Drivelines」 鈴木 康善 氏(日本ルーブリゾール)  (’21 6/30)

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