NTNは,新開発のグリースとシールを適用することで,軸受からの発塵と回転トルクを大幅に低減した「サーボモータ用低発塵軸受」を開発した。
同製品は,サーボモータで広く使用されている密封形深溝玉軸受に,発塵を抑制するための成分や配合を用いた新開発の低発塵グリースを封入。また,形状の改良により,内輪との摺動部の接触力を均一にすることで,密封性を高めるとともに,低トルク化を実現した新設計の接触形シールを採用している。これにより,同社従来品に比べ,軸受からの発塵量を約90%低減するとともに,回転トルクを約50%低減した。同製品をサーボモータに用いることで,密封装置が不要となり,サーボモータを小型化できるほか,軸受の回転トルクを低減することで高出力化も可能とする。(’20 12/9)