国土交通省は,車両エンジンを転用した新たな排水ポンプの開発を検討する。危機管理の向上およびコスト縮減を図るためのマスプロダクツ型排水ポンプの開発を目的に,ポンプ,主原動機(ディーゼルエンジン),主配管の必要な技術仕様について,技術動向を把握し,実証試験の仕様検討を行うため「マスプロダクツ型排水ポンプ技術研究会」を設置する。
排水ポンプの多くが,今後一斉に更新時期を迎え,また,頻発する内水氾濫に対し,排水施設整備のニーズが高まっている。これに対応するため,コスト,メンテナンス性に優れた新たな排水ポンプの開発が求められてる。従来のポンプは,一品ごとに設計・製造・据付を行っていたが,これを小型化・規格化し,各機器のマスプロダクツ化を徹底することにより大幅なコストダウン,シンプル化を行い,メンテナンス性の向上等を図る。
同研究会は,河川用排水ポンプ,車両用エンジン(ディーゼルエンジン),素材(ポリエチレン管等)またはバルブの製造者を公募し,オープンな場で仕様を検討して,新たな排水ポンプ設備の整備を目指す。