出光興産は,ドイツ・BASF SE社との,石油化学製品1,4-ブタンジオール(BDO)の製造・販売事業を行うBASF出光(BASF67%,出光33%,以下BIC)の合弁契約を解消し,BDO事業から撤退することを決定したと発表した。BDOは伸縮性繊維やエンジニアリングプラスチックの原料として使われる有機化合物。近年,国内需要の減少,アジアでの設備新増設による供給過剰などで事業環境が悪化しており,事業継続は困難と判断した。
出光の千葉事業所内にあるBICの製造設備(25,000t/年)は2020年12月に停止し,その後合弁契約を解消する。BICのBDO事業はBASFグループが承継し,既存の顧客への供給を継続する。(’20 9/9)