日本精工は,自動車の駆動軸のトルクをリアルタイムで測定する世界初のトルクセンサを開発した。同製品は,駆動軸のねじれを磁気で計測し,トルクを検出する。センサ部分を非接触にしたことで,摩耗の発生を防ぐ構造となっている。また,駆動軸に溝やメッキなどの特殊な加工が不要で,量産車で採用されている材料や表面処理が使用可能。電費・燃費面においても,二段変速EVの電費が同社シュミレーション計算結果で7%改善,ベルトCVT車は実車測定結果で燃費を1.05%改善した。
さらにインターネットと常時接続されるコネクティッドによってトルクを常時監視し,異常な状態を検出し故障予知が可能となっている。
同社は,同製品の売上として2030年に60億円を目指すとしている。(’20 8/5)