出光興産が2020年5月26日(火)に発表した2020年3月期の連結決算は,売上高が6兆459億円(前期比8,208億円減),営業利益(持分法投資損益含む)が262億円の損失(同2,554億円減),経常利益が140億円の損失(同2,505億円減),親会社株主に帰属する当期純利益は229億円(同1,175億円減)の損失で赤字となった。
統合シナジーは計画を上回る350億円を実現したが,新型コロナウイルス感染拡大に伴う原油価格の急落の影響により在庫評価損が膨らんだほか,石油製品を中心に需要が減少した。
セグメント別では,燃料油が1,094億円の損失(同1,892億円減),在庫影響を除くと201億円の損失(同891億円減),基礎化学品が119億円(同385億円減),潤滑油含む高機能材が284億円(同48億円減),電力・再生可能エネルギーが5億円の損失(同70億円増),資源が418億円(同468億円減)となった。
2021年3月期の業績予想については,燃料油では外出自粛要請や経済活動縮小による揮発油,軽油,JET燃料等の需要減,潤滑油では客先の工場稼働減による減販,輸出減,などの影響が通期にわたり継続すると想定したうえで,売上高が前期比35.5%減となる3兆9,000億円,親会社株主に帰属する当期純利益は50億円の黒字を見込む。(’20 6/10)