2020年4月15日

日立建機,稼働音から建設機械の状態を診断するスマホアプリを開発

日立建機は,スマートフォンを用いて,短時間で建設機械の状態を診断するアプリケーション「コンサイト・ヘルス・チェック(ConSite(R) Health Check)」を開発した。まずはインドネシアや中東,アフリカ地域にある販売代理店のサービス員向けに提供を開始し,順次,グローバル市場に向けて本格的に展開していく。

同アプリは,スマートフォンを用いて,建設機械のエンジン内部にある燃料インジェクタと,油圧ポンプの状態を4つのランクに分けて診断する機能がある。ICTやAIを活用して人間より高い精度で,半自動で診断し,状態を判定することができるため,今まではできなかった定量的なデータ分析による判定結果という根拠に基づいた修理計画を提案することができる。建設機械が止まるような大きな故障が起きる前に,内部の性能低下などの診断をできるため,ダウンタイムコストやメンテナンスコストの低減につながり,顧客の課題である「ライフサイクルコスト低減」に寄与する。

同社は,燃料インジェクタの劣化によるエンジン稼働音の変化を熟練サービス員が聞き分けている点に着目し,燃料インジェクタ正常時と異常時のエンジン稼働音の周波数データをAIにより分離・分類させることに成功した。同アプリは,スマートフォンのマイク機能を使ってエンジンの稼働音を収録,AIにより分析することで,約3分という短時間で診断結果をその場で表示する。また,スマートフォンと建設機械を通信デバイスで接続し,油圧ポンプが送り出す作動油の圧力を測定し,その測定データに基づいて,油圧ポンプの状態や内部摩耗がどの程度進行しているかなど,短時間で診断結果をその場で表示する。順次,診断できる部位を増やしていく予定。(’20 4/15)

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