出光興産は,次世代電池として有望な全固体リチウムイオン電池向け固体電解質の商業生産にむけた実証設備を,千葉事業所内に新たに建設する。同電池は,リチウムイオン電池の一種で,正極と負極間のイオンの伝導を固体の電解質が担う電池。電気自動車や定置用電池向け等に早期の実用化が求められており,キーマテリアルである固体電解質に対するニーズも高まっている。同社は高純度の硫化リチウム製造法を確立しており,硫化物系固体電解質を開発している。なお,同設備の完工・稼働開始は2021年度第一四半期を予定している。(’20 3/11)
出光興産,全固体電池実用化に向けた固体電解質大型パイロット装置の基本設計を開始
出光興産は,2027~2028年の全固体リチウムイオン二次電池(以下,全固体電池)の実用化を目標に,全固体電池の材料となる固体電解質の大型パイロット装置の基本設計を開始した。