東北大学材料科学高等研究所は,数理科学オープンイノベーションセンターを設置した。数学・数理科学を産業の現場の重要な要素として位置づけ,それを日本社会の新たなイノベーションの源として活用していくことはSociety 5.0における戦略の重要課題となっている。同センターは,産業界における数理科学の役割の拡大・強化を目指している。
同研究所は,数学と産業界の連携活動の1つとして,米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のIPAM(Institute for Pure & Applied Mathematics)と協力し,日米の数学系大学院生がグループを組み,スポンサー企業から提供された課題に8週間にわたって集中して取り組むプログラムを実施している。この活動は,数学を基盤とした産学連携研究と教育の両面を備えるものであり,今後も同センターの重要な活動の1つとして位置づける。(’20 1/8)