2019年11月6日

「2019年度GOOD FACTORY賞」の表彰式と受賞企業講演会が開催される―日本能率協会

アーステック
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 日本能率協会は,日本およびアジア地域に進出している製造業の生産性や品質の向上,改善活動に成果をあげた工場を表彰する「2019年度(第9回)GOOD FACTORY賞」の表彰式と受賞企業による講演会を2019年10月16~17日に都内で開催した。

 受賞企業は,オムロン 欧姆犮(中国・上海),オリンパス 白河オリンパス(日本・福島),花王 上海花王 上海工場(中国・上海),コニカミノルタ 柯尼卡美能达商用科技(夵莞)(中国・広東省東莞市),ダイキン工業 堺・滋賀・淀川・鹿島製作所(4製作所の共同応募),デンソー PT.DENSO INDONESIA(インドネシア・西ジャワ州ブカシ県),東レ 東麗酒伊織染(南通)(中国・江蘇省南通市)の3ヵ国・7工場。

 同賞の応募資格はアジア地域に進出している日系現地企業・工場ならびに日本国内工場。日本およびアジア地域で,工場の生産性向上,品質向上をはじめさまざまな体質革新活動への貢献,そのプロセスや成功要因,現場の知恵,働く方々の意識改革,社会的貢献などの内容を幅広く取り上げ,その成果を日本製造業の範として顕彰することを目的として2011年に創設された。

 第9回となる今回は,東京工業大学 伊藤 謙治 教授を委員長とする審査委員会が,改善・改革活動の「しくみ」「運営」「効果性」「マネジメントの基盤」の4つの視点全てを満たしているか,または特定の項目に優れているかを審査した。

 17日には受賞した7工場が改善や改革活動などを紹介する受賞企業講演会が開催された。ダイキン工業 空調生産本部堺製造部役員待遇製造部長の澤 静治 氏は「世界No.1を目指すモノづくり力を支える人材育成~技能伝承制度の確立~」と題し,国内4製作所のメンバーが主体となり技能伝承の仕組みを構築し運営を実施,グローバルで活躍できる人材育成,IoTなど先端技術を活用した熟練者ノウハウの伝承などの取り組みを紹介した。

 また,デンソー PT.DENSO INDONESIA Production Center Director の久保 崇 氏は「競争力のある複合工場(ミニデンソー)のグローバルモデルの実現」と題し,現地メンバーによる活力あるマネジメントや改善活動の推進,人材教育センターによる高度な生産人材の育成,IoTや自動化の推進,複数の製品を生産する複合工場としてシナジー効果を発揮するなど現地メンバーが中心となって将来の目指す姿の作成から推進までを行う取り組みを紹介した。

 なお,次回(第10回)は,2019年11月から応募を開始し,2020年8月に受賞企業を発表する予定。(’19 11/6)

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