JR貨物は,リアルタイムに機関車の状態を監視しそのデータを蓄積・解析することで,機関車の保守コストの削減と安定輸送の向上を図ることを目的に,東芝インフラシステムズが開発した「リモートモニタリングサービス」を導入すると発表した。同サービスは,機関車の運転席に設置したIoT端末から車両の状態のデータを自動的に地上サーバに伝送・蓄積することで,リアルタイムに機関車の状態監視を行う。インターネットが繋がる環境であればどこでもPC・タブレット等で監視可能となる。また,データを蓄積して解析することで,故障の予測や機器の劣化把握を行い,車両故障の削減や復旧までの時間の短縮により,安定輸送の向上を図る。
2019年度末までに,北海道新幹線との共用区間を走行するEH800形式交流電気機関車20両すべてに同サービスの導入を完了し,2020年度から故障予測の検証分析を開始,効果検証を行い,その結果を踏まえ他形式機関車への展開を検討する。(’19 7/24)