NTNは,自動車のタイミングチェーンの張力を維持する油圧式オートテンショナにおいて,構造の簡素化による小型化と,作動に必要なオイル量の大幅な削減によるエンジンの低燃費化に貢献する「低燃費対応小型チェーンテンショナ」を開発した。
同製品は,独自設計により,チェーンテンショナの構造を簡素化し,チェーンテンショナ自体の小型・軽量化を実現するとともに,オイルポンプからテンショナに供給,排出しているオイルをテンショナ内部に貯留させる構造とし,従来と同様に高い信頼性・耐久性を維持しながら,必要な供給オイル量の大幅な削減を可能にした。オイル量を削減することでオイルポンプの小型化が可能となり,ポンプ稼働の負荷を減らし,エンジンの低燃費化に貢献する。また,テンショナ内部にオイルを貯留する構造としたことで,エンジン始動直後にも適正な油圧でチェーンの張力を維持することが可能となり,チェーンの張力不足による異音を抑制する。(’19 5/29)