新明和工業は,難削材の切削工具などの耐摩耗性向上のためにコーティングを施す,ダイヤモンドコーティング装置を開発した。同装置は,2018年11月1日から東京ビッグサイトで開催される第29回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2018)にてパネル展示し,2019年4月から販売を開始する。
ダイヤモンドコーティングは,難削材であるCFRP(炭素繊維複合材),グラファイト,アルミニウム合金,超硬合金向けの切削工具,特殊なメカニカルシールや超硬金型に適用されている。
新製品は,「熱フィラメントCVD方式」を採用し,これまで同社が真空事業で培った技術力を生かした独自設計と,「被コーティング材」と「用途」それぞれに合った”コーティングレシピ”を完成させ,耐摩耗性と密着性の高い最適なダイヤモンドコーティングを実現した。また,2015年から販売しているイオンエッチング装置(別売)が,超硬素材上のほぼ全てのコーティングを超硬素材にダメージを与えることなく除去できることから,今回開発したダイヤモンドコーティング装置がラインアップに加わることで,コーティングを「つける」「はがす」といった,超硬工具の再生に必要な表面処理技術について,一貫した提供が可能となった。(’18 11/7)
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