出光興産と東レは,2017年9月26日(火),今後成長が予測される有機EL材料に関わる技術提携を進めることに合意したことを発表した。
出光興産は,有機EL材料事業において,最先端の発光材料ならびに,正孔輸送材料など周辺材料を継続的に開発し,製造から販売まで行っており,スマートフォンやテレビなどの有機ELディスプレイに多く採用されている。また,材料開発のみにとどまらず,有機EL材料の性能を最大限に発揮させる材料の組み合わせ技術の開発にも積極的に取り組んでいる。
東レは,有機EL材料の中でも独自の分子設計に基づく,電子輸送材料などの材料に関する,研究・技術開発・製造・販売を行っている。また,有機ELディスプレイの品質と耐久性を確保するための絶縁材料を事業展開しており,更なる耐久性の向上,また,フレキシブルディスプレイの実現に向けて,積極的に新規材料の技術開発に取り組んでいる。
今後,両社が保有する有機EL材料,技術,知見などを活用し,新規材料開発や材料評価で協力を図るほか,両社の評価設備・生産設備などの保有資産を有効に活用し,ディスプレイ性能や耐久性の向上およびコストダウンに貢献する材料の提供を目指すとしている。
近年,スマートフォンやテレビ用途での採用により,有機ELディスプレイ市場は急激に拡大しており,今後も韓国や中国のディスプレイメーカーなどの積極的な投資を背景に,2020年頃には現在の約3倍の市場規模に達すると予測されている。(’17 10/4)
スペシャリティ・ケミカルズ専門商社のボド・メラー・ケミー社が日本法人を設立
高性能接着剤,熱硬化プラスチックや潤滑剤,コーティング剤などスペシャリティ・ケミカルズ専門商社大手のボド・メラー・ケミー社(Bodo Möller Chemie GmbH・ドイツ)は2024年10月28日,都内で日本法人ボド・メラー・ケミー・ジャパンを設立したことを記者発表した。