国内の補聴器分野においてトップシェアを誇るリオンは,2017年7月20日にベトナム国立労働・環境衛生研究所(NIOEH:National Institute of Occupational & Environmental Health)との共催で,現在ベトナムで深刻化している「難聴・騒音問題」について,「ベトナムの難聴・騒音問題,日本の取り組みとベトナムへの提言」と題するセミナーを同国ハノイ市にて開催した。
同国では,現在急速に経済発展している一方で,難聴者が数多くいると推定されている。インフラの発展とともに交通騒音,職場(工場)騒音なども社会問題化してきており,更なる難聴者の増加も懸念されているほか,難聴者への支援についてもまだまだ未着手となっている。
同社は,国際協力機構(JICA)の「民間技術普及促進事業」として,2016年4月にハノイ市のバックマイ病院に「日越聴覚検査センター」を立ち上げ,難聴の早期発見と対策の充実のため,奈良県立医科大学とも連携し,支援活動を行っており,同セミナーもその一環として開催された。
同セミナーでは,第1部~第3部で構成され,第1部では「日越聴覚センター」の成果と課題の発表,第2部ではNIOEHより,ベトナムの騒音問題の現状と対策について,第3部では日本で長年騒音問題の研究に携わってきた空港環境整備協会の山田 一郎 理事より,日本の経験や教訓について講演が行われた。また,同社からは,同社の技術を生かした社会貢献と今後のベトナムへの取り組みが紹介された。(’16 8/30)
アマノ,地震前兆信号を時刻証明する事前防災システム構築へ,京都大学と共同研究を開始
アマノと,アマノのグループ会社であるアマノセキュアジャパンは,京都大学大学院情報学研究科 梅野 健 教授の研究グループと共同で,測位衛星で観測したデータあるいは京都大学に設置する電離層観測装置により電離圏および地殻変動などの地震前兆現象に関連する異常が発生した場合,アラート情報および根拠データ等にタイムスタンプを付与し,その真正性を証明する仕組みを構築するため,共同研究を開始した。








