2017年3月1日

「トライボロジー研究会 第28回講演会」開催される

アーステック
トライボロジー研究会(運営委員長:木村 好次 氏,東京大学・香川大学名誉教授)は,2017年1月27日(金),パシフィコ横浜(横浜市西区)で第28回講演会を開催した。 同研究会は,協同油脂が支援している活動で,今回は「製品開発を支えるトライボ計測技術の最前線」と題して開催した。「計測の限界が技術の限界である。」とまで言われ,トライボ計測技術開発はトライボ製品の鍵を握っているが,独創的な計測技術からトライボ現象の究明,トライボ新材料の開発,トライボシステムの高性能化へと寄与している。今回は「微細構造のナノ計測」,「システムの状態監視」,「機械要素の状態計測」に焦点を合わせた話題提供を行った。
  • KEYNOTE SPEECH
    • 「製品開発に関わる分析技術の進歩―表面・界面組成分析を中心に―」 萬 尚樹 氏(東レリサーチセンター)
  • CASE STUDY:SESSION I(微細構造のナノ計測)
    • 「AFMを用いたグリース増ちょう剤構造の計測」 園田 健太郎 氏(日本精工)
    • 「共焦点レーザー蛍光顕微鏡を用いたグリース中の増ちょう剤直接観察」 吉原 径孝 氏(協同油脂)
    • 「ナノメートルスケール計測による摩擦低減機構の評価」 清水 悟史 氏(日産アーク)
  • CASE STUDY:SESSION II(システムの状態監視)
    • 「エンジン摩擦損失計測を適用した燃費予測精度向上の検討」 山下 健一 氏・石川 泰裕 氏(いすゞ中央研究所)
    • 「風力発電装置状態監視システムの最新適用状況」 鈴木 洋介 氏(NTN)
    • 「低速軸受のAE計測による損傷診断」 高田基樹氏(JFEスチール),吉良 耕一 氏(JFEアドバンテック)
  • CASE STUDY:SESSION III(機械要素の状態監視)
    • 「TOF-SIMSを用いた転がり疲れに関する微量計測技術」 福島 由倫 氏(デンソー),七尾 英孝 氏(岩手大),小森谷 智延 氏(協同油脂)
    • 「軸受製品設計を支える流体可視化計測技術」 春山 朋彦 氏(ジェイテクト)
    • 「LIF油膜計測法による低トルクシールリングの開発」 水田 裕賢 氏(NOK)
  • 特別講演
    • 「人工衛星を用いた測位システム(GNSS)を活用した突風・大雨の予測と監視に関する研究」 小司 禎教 氏(気象庁気象研究所)  (’17 3/1)

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