東燃ゼネラル石油は,全国5会場で「2017年代理店・特約店会議(Grand Dealer Meeting)」を開催,東京会場は2017年1月27日(金)に帝国ホテル東京(東京都千代田区)で開催され,永年契約表彰代理店・特約店の紹介(写真1)や,JXグループとの経営統合の目的や事業概要,2017年の営業方針についての説明などが行われた。
冒頭の挨拶で,廣瀬 隆史 副社長(写真2)は,JXグループとの経営統合の目的について「石油業界は,国内石油需要の構造的な減少に直面し,極めて厳しい経営環境にある。一方,石油は今後とも我が国の一次エネルギーの大宗を占め,緊急時においてもエネルギー供給の最後の砦として,その重要性が認識されている。こうした状況下,両社グループの経営資源を結集させて,強靭な企業集団を構築することで,持続可能な安定供給を確保し,企業価値の最大化をはかっていくことが可能になるとの共通認識に至った。経営統合の実現により,国際的な競争力を有するアジア有数の総合エネルギー・資源・素材企業グループとして発展していく」と説明した。
統合グループの中核事業の事業戦略については,「エネルギー事業は,安全・安定操業および安定供給を前提に,抜本的な合理化・効率化を強力に推し進め,徹底した事業変革により事業基盤を一層強固にする。コア事業である石油精製販売・石油化学事業は,グループ全体の収益の柱であるため,統合効果の確実な実現・更なる積み増しをはかるとともに,不断の事業改革を推進していく。成長戦略としては,次世代の柱となる事業である海外事業,電気・ガス・新エネルギー事業に加えて,技術立脚型商品の潤滑油・機能化学品事業を育成・拡大する」と述べた。
経営統合の効果については,「各部門のコスト削減を中心に,経営統合後3年以内に1,000億円の収益改善効果を達成することを新たな目標にする」と説明。統合新会社と代理店・特約店との関係について触れ,「私どもは,エネルギービジネスを将来に向けて発展させていく上で,代理店・特約店をはじめビジネスパートナーの皆様との信頼関係こそが最も重要であると強く認識しており,長年にわたって培ってきた信頼関係を今後ますます発展させていくよう努める」と述べた。
横井 敬和 常務は,2017年の営業方針について,本年も「The One 最強への道~選ばれる価値,喜ばれる価値~」をテーマに掲げ,「SSにおける競争力の高いフォーマット,顧客への利便性の提供に加え,地域の総合エネルギー商として産業用燃料や工業用潤滑油や電力販売などを含めた様々なチャネルのビジネスを展開していくことで会社全体の体力を強化することの3本柱で,お客様から選んでいただけるという方向性は変わらない」と述べた。具体的な販売戦略としては,セブン-イレブンやドトールとのアライアンスによる複合店の開発・運営サポートをさらに強化すること,ドライバーズリンクプログラムを本格展開するとともに新たに「トクタス」を導入してOne to Oneマーケティングを完成させること,などが挙げられた。(’17 2/1)