特殊化学品メーカーの独ランクセス(LANXESS)は2016年9月26日(現地時間),米ケムチュラコーポレーションの買収計画を発表した。2017年半ばに買収を完了する見込み。
ランクセスのラインケミーアディティブス(ADD)ビジネスユニットとケムチュラの添加剤部門を統合し,新たに「パフォーマンスアディティブス部門」を設立する。ランクセスは潤滑油の性能と環境持続性に関する要求の高まりから,工業用潤滑油添加剤市場の年間成長率を3~4%と予測しており,電力・航空事業などの工業用途向け潤滑油添加剤と合成潤滑油を事業の柱とするケムチュラを買収することで,潤滑油添加剤事業の拡充を図る。
また,ケムチュラは臭素と臭素系製品の有数のサプライヤーで原料供給でも好位置にあることから,買収によりランクセスは高性能難燃剤の有数のサプライヤーとなる。ウレタンや有機金属化合物事業へも新たに参入するねらい。
ランクセスとしては過去最大の買収規模で,2020年までに年間1億ユーロのシナジー効果を見込む。(’16 10/12)
アマノ,地震前兆信号を時刻証明する事前防災システム構築へ,京都大学と共同研究を開始
アマノと,アマノのグループ会社であるアマノセキュアジャパンは,京都大学大学院情報学研究科 梅野 健 教授の研究グループと共同で,測位衛星で観測したデータあるいは京都大学に設置する電離層観測装置により電離圏および地殻変動などの地震前兆現象に関連する異常が発生した場合,アラート情報および根拠データ等にタイムスタンプを付与し,その真正性を証明する仕組みを構築するため,共同研究を開始した。







