2016年9月28日

リオン,東北大学と共同で「64チャネル球状マイクロホンアレイシステム」を開発

アーステック

 リオンは,東北大学 電気通信研究所 先端音情報システム研究室の坂本 修一 准教授,トレビーニョホルヘ助教,鈴木 陽一 教授らの研究グループと共同で,「64チャネル球状マイクロホンアレイシステム」の開発に成功した。
 同製品は,同社が開発した次世代の高性能超小型マイクロホン「MEMSエレクトレットマイクロホン」を応用し,音空間の情報を極めてリアルに集音可能な実用レベルの64チャネル球状マイクロホンアレイシステム。人の頭に相当する直径17cmの球状で,外形寸法が3.6mm×2.8mm×1.3mmと非常に小型で高性能なMEMSエレクトレットマイクロホンを64個搭載している。
 また,球状マイクロホンアレイシステムを複数台用い,音源(目的音)と集音点(マイクロホン)の間に妨害音がある状況でも,妨害音の影響を大幅に減少させ,目的音を抽出する技術も開発した。これにより,スポーツ競技の場で,周囲の雑音や歓声などの影響を大幅に低減した集音が可能になり,選手の会話やプレー音を鮮明にダイレクトに捉えるなど,国際的なスポーツ大会のテレビ放送などでこれまでにない臨場感あふれる実況放送が期待できるという。(’16 9/28)

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