オムロンは,自動車の生産ラインで用いられる切削油に対する耐久性を高めたセンサーやスイッチなど「耐環境シリーズ耐油コンポーネント」200機種を2016年7月1日(金)より発売開始した。
今回発売された200種のコンポーネントは,自動車の加工工程で用いられるセンサーやスイッチといった主要なファクトリーオートメーション用機器を網羅,全機種で耐油実力値4年を実現している。
自動車の加工工程において生産設備に設置されたFA機器の故障は,設備の突然停止を引き起こし,ライン全体の生産能力低下,生産計画の未達につながる。
故障の原因の約3割が切削油の侵入であることから,同社は水溶性切削油の浸入経路を徹底的に分析し,材料の強化や封止工法を進化させることで,独自の封止構造を確立した。大手切削油メーカーとも連携し,独自の厳しい評価基準で試験を行い,耐油実力値4年を実証した。
耐環境性能に優れたコンポーネントの品揃えを一斉に強化することで,加工工程において生産設備が突然停止するリスクを大幅に低減し,自動車生産ラインの長期的な安定稼働に貢献する。(’16 7/13)
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