関西電力,出光興産,関電エネルギーソリューション(以下,Kenes)は,経済産業省資源エネルギー庁の補助事業である2021年度「蓄電池等の分散型エネルギーリソース(以下,DER)を活用した次世代技術構築実証事業費補助金(再生可能エネルギー発電等のアグリゲーション技術実証事業のうち再生可能エネルギー(以下,再エネ)アグリゲーション実証事業)」に共同申請し,2021年6月8日,補助金の執行団体から採択決定の通知を受けた。
同実証事業は,2022年度からFIP制度が導入されること等を踏まえ,変動性の高い太陽光発電等の再エネ発電設備や蓄電池等のDERを組み合わせた需給バランス制御技術の構築を目指す取組み。関西電力は,これまで負荷変動に対応する調整力に活用するため,顧客が所有するDERを統合制御することで,バーチャルパワープラント(以下,VPP)の構築を目指した制御実証を実施するとともに,VPP事業を推進する際のプラットフォームである「K-VIPs」の開発や運用等を実施してきた。また,出光興産とKenesは,これまで多数の再エネ発電所の開発をはじめ,同実証事業に関連するビジネスを推進してきた。
3社が保有する再エネ発電所をK-VIPsで監視・制御することで,需給バランスを制御するための発電量予測やリソース制御に必要な技術の実証に取り組むとともに,需給バランス制御に関するビジネススキームの検討を進めていく。(’21 7/14)