日精樹脂工業は,100%植物由来・生分解性を有するバイオプラスチック「LignoForm(リグノフォーム)」を開発・販売を開始した。
同材料は,とうもろこしやサトウキビなど植物由来原料から製造されるPLA(ポリ乳酸)をベース樹脂とし,主に長野県産カラマツの加工工程で発生するおが屑を配合した環境対応樹脂。森林で育った木を建材などとして利用し,その加工過程で生じる残渣を新たな製品素材として活用する。さらに,PLAおよび木粉の双方が植物由来原料で構成されていることから,100%植物由来材料として設計されている。また,ベースとなるPLAは一定の温度や湿度が管理された産業用コンポスト等の適切な環境下において,微生物の働きによって最終的に水と二酸化炭素へ分解される生分解性を有している。石油由来プラスチックへの依存低減に加え,製品ライフサイクル全体を通じた環境負荷低減への貢献が期待されている。さらに,おが屑をそのまま配合するのではなく微細木粉に加工して利用することにより高い流動性を実現し,薄肉成形や複雑形状にも対応可能となる。
同材料を製品に用いることで,企業の環境負荷低減への取り組みを具体的に示すことができ,製品価値やブランドイメージの向上にもつなげる。
生産開始にあたり同社の本社敷地内に生産設備を新設し,月産7t,年間84tの生産体制を構築,年間92tのCO₂削減効果が見込めるとしている(材料メーカーが公表している原料調達から工場出荷段階(Cradle-to-Gate)におけるCO₂排出量に基づき算出。一般的な石油由来PP樹脂から,LignoForm(配合比PLA70%:木粉30%)へ100%代替した場合の差分として計算)。
同社は,材料の供給に加え,最適な成形システムの提案,金型設計,量産立上げまでをワンストップで提供し,環境配慮型製品の普及を支援するとしている。(’26 10/28)













