2026年7月22日

ランクセス,選択性イオン交換樹脂を用いた実証試験で,工場排水から99.9%超のPFAS除去を確認

ランクセスは,オランダ・ドルトレヒトのフッ素化学品メーカーであるケマーズ・ネザーランズB.V.で実施された実証試験で,ランクセス製品である選択性イオン交換樹脂「レバチット®(Lewatit®)MDS TP 108」が,製造工程で発生する廃水から,短鎖および超短鎖PFAS(ペルフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物)を含むすべての有機フッ素化合物の99.9%超を除去できることが確認された,と発表した。

PFASは分解が極めて遅く,環境や生物体内に蓄積して有害性を示す可能性があることから,一般に「永遠の化学物質(forever chemicals)」と呼ばれており,炭素数2~7の短鎖および超短鎖PFASは,下水処理場や浄水施設にとって特に技術的な課題となっている。これらは活性炭への吸着性が低く,また多くのイオン交換樹脂では(特に競合する陰イオンが存在する場合)安定して結合しにくい傾向がある。

ランクセスは,短鎖PFASで汚染された廃水処理を目的として,2024年に均一小粒径の選択性樹脂「レバチット MDS TP 108(Mono Disperse Small)」を開発し,市場へ投入。同製品は従来のイオン交換樹脂と比べ,樹脂ビーズの直径が約1/3と小さいことが特長で,イオン交換容量が向上し,使用寿命の長期化につながる。さらに交換速度が速いため,高流速条件下でも性能を維持できる。

水処理プラント一式は,すべてのサブシステム向けの専用運用手順を含め,エンジニアリング・パートナーであるLogisticon Water Treatment B.V.社が設計・供給した。ケマーズでは,数ヵ月にわたる試験期間を経て,2025年半ばから同プラントを定常運転している。(’26 7/22)

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