潤滑油協会は,2025年11月12日(水),ウインクあいち(名古屋市中村区)およびオンラインのハイブリッド形式で「2025年度潤滑油製造業地方研修会(名古屋)」を開催した。
同研修会は,資源エネルギー庁の支援のもと,潤滑油の品質確保事業等への支援事業(資源エネルギー庁補助事業)の一環として,潤滑油技術等に携わる人材を育成するために必要な潤滑油関連情報を提供することを目的に毎年開催している。
潤滑油製造業近代化委員会 技術分科会長の滝島 克巳 氏(三和化成工業)の開会の挨拶の後,吉田 和徳 氏(三洋化成工業)が「EV駆動ユニット向け潤滑油用耐摩耗・耐焼付きポリーマー添加剤の開発について」のテーマで講演(写真1)。粘度指数向上剤や金属加工薬剤,バイオディーゼル用流動点降下剤と共にEV駆動ユニット向け潤滑油用の耐摩耗・耐焼付きポリーマー添加剤の開発の背景や性能評価試験などを解説。また油溶性PAG用VM,生分解性粘度指数向上剤,導電性付与剤の開発についても触れた。
水井 俊文 氏(三菱自動車工業)は「三菱自動車の電動化への取り組みとHEVの進化」のテーマで講演(写真2)。世界規模で電動化の流れが進む一方で地域ごとにHEV・PHEVを展開しつつ将来的なBEVシフトへの柔軟な対応が必要なことからPHEVをコアにしたパワートレイン戦略や熱マネジメントとエネルギーマネジメントを両立させる取り組み,さらなる性能向上を目的にした新型トランスアクスル技術を紹介した。(’25 12/3)









