全国工作油剤工業組合(全工油)は,2025年11月13日(木)~14日(金)の2日間,KKRホテル名古屋(名古屋市中区)で,2025年度「第30回全国技術研修会」を開催,工作油剤の若手技術者,賛助会員の原材料メーカーや商社など96名が参加した。
同研修会は,「中小企業活路開拓調査・実現化事業―連合会(全国組合)等研修事業」の一環として,若手,組合員技術者および賛助会員を対象に毎年開催している。
初日の11月13日午後からは,高安 勝美 技術部会長(出光NTG)のオリエンテーションの後,松枝 宏尚 氏(DIC)が「金属加工油剤に求められる環境対応及び加工性能」,増井 展彦 氏(ハリマ化成)が「油脂(活性剤)を取り巻く環境の変化(環境,サステナビリティ対応)」,山中 正樹 氏(シェルルブリカンツジャパン)が「労働安全衛生法関連について(2025年4月1日改正対応)『潤滑剤と安全衛生』~安衛法/化学物質規制/顧客との情報伝達~」を講演,また2日目は菅井 雅士 副部会長(MORESCO)のオリエンテーションの後,長谷川 正明 氏(長谷川インターナショナル)が「潤滑油(水溶性金属加工油を含む)のサーキュラーエコノミーとその展望―RRBOとMWFによるDual Transition―」,熊谷 崇志 氏(野村事務所)が「植物由来基油の動向について(環境対応,サステナビリティ対応)」を講演した。
また初日の夜には参加者による懇親会が行われ企業を超えた若手技術者同士が親睦を深めた。2日目の午後にはブラザー工業 刈谷工場で最新鋭複合加工機の実加工の見学,機械側から求められる油剤性能や今後の機械加工に求められる性能に対する参加者によるディスカッションが行われた。(’25 12/3)









