2020年3月11日

島津製作所,水中光無線通信装置「MC100」を発売

アーステック
メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2025

島津製作所は,2020年2月27日に水中光無線通信装置「MC100」を発売した。同装置は10m以上の距離で,95Mbps以上の通信速度による水中無線通信を可能にした。海底探査・パイプライン保守管理などに用いる無人潜水機(水中ドローン)向けに提供し,安定的な水中通信を実現する。

従来,水中での通信にはケーブルによる「有線」もしくは通信速度が低い「音波」が主流となっていたが,前者はケーブルによって水中ドローンの活動に制限が生まれ,後者は数十kbpsの通信速度が限界となっていた。同社は,指向性と応答速度に優れた半導体レーザーを源に用いて,「低消費電力のまま高速通信」を可能にした。同装置は,同社と海洋研究開発機構(JAMSTEC)が取り組んだ,防衛装備庁の「安全保障技術研究推進制度」を利用しての研究開発の成果が活用されている。(’20 3/11)

Related Posts

アマダが競争力を強化しEV・半導体で次の成長へ

アマダが競争力を強化しEV・半導体で次の成長へ

2025年5月22日,アマダは,アマダ・グローバル・イノベーションセンター(AGIC,神奈川県伊勢原市)にて記者説明会を開催,2024年度の業績報告に加え,新製品の投入計画,ミドル市場への戦略,半導体など新分野への取り組みについて説明した。

Share This