日本トライボロジー学会の会員提案研究会(旧第3種研究会)である「工作機械のトライボロジー研究会」(主査:野口 昭治 氏,東京理科大学)は,2025年1月27日(月)に東京理科大学 森戸記念館(東京都新宿区)で第23回研究会を開催した。
同研究会は工作機械に関わるトライボロジーの課題を幅広く取り上げ,各分野の技術交流と自己研鑽を目的として2015年より活動している。工作機械や各種機械要素(転がり軸受,流体軸受,すべり案内面,リニアガイド等),潤滑剤,加工法,加工油剤,工具等に関係する研究者や技術者が多数参加している。
当日は野口 主査の挨拶の後,下記4テーマの講演が行われ,講演後には活発な質疑応答が行われた。
- 「表面微細構造(粗さ・うねり)が境界潤滑特性,および耐ピッチング性能に与える影響」 糸魚川 文広 氏(名古屋工業大学)
- 「研削加工時のAE信号を用いた工作物表面粗さ推定技術の開発」 今 智彦 氏(福井大学)
- 「軸受保持器の高速ホワールに対する保持器可動領域に基づく考察と対策」 辻村 奈央 氏(NTN)
- 「リニアガイドにおける電食損傷形態」 堀田 智哉 氏(関東学院大学) (’25 2/5)